変化(2004)

「それじゃ11時に来てください」

Yからそう言われた。遅いなぁと思ったが、家から遠かったので好都合だった。そして初日。オフィスには眠そうな3人がいた。「takanoriさん、やっぱ明日から1時にしません?」Sからの提案。翌日から1時出勤となった。出勤前に松屋で「朝ごはん」を食べてから出社するのが習慣になった。

初日の仕事は「梱包」だった。podが余ったパーツなどをヤフオクで売って、その配送作業。梱包して郵便局に持っていく。そんな一日だった。なんだか思ってたのと違うなぁと思ったり。

夕方に「昼ごはん」を食べにでかけた。ココイチだった。食べ終わると「それじゃ」と簡単なゲームを始めた。負けた人がごはん代を払うルールらしい。僕は初日にしてごはん代を奢るはめになった。このゲームはその後もしばらく続いた。強かったのは僕とS、弱かったのはpodだったような気がする。本人はきっと「そんなに負けてない」と言うだろうけど。

ボチボチとWEBっぽい作業もしてたんだけど、とにかく他のメンバーのスキルの高さには驚いた。特にSとpodのスピードには驚いた。以前いた新百合ヶ丘のプログラマーも優秀ではあったが、この二人と比べると比較にならないくらい。それくらいショックを受けた。僕はというとYからFireworksやDreamWeaverの使い方を教えてもらってたくらい・・・。漠然と「GWには辞めてるかもしれない」と思った。それくらいスキルの差は歴然だった。

それでも何とか食いついていこうと頑張った。すぐにFireworksでイラストを描けるレベルになった。それに新サービス用にドット絵が必要だったので、ひたすらドットを打ちまくった。徐々にではあるが、戦力の一員になっていった。

しかし、まだ会社の収益に貢献している実感はなかった。やがてWEB制作の案件の話がやってきた。何とかモノにしたい。コンペに提出する作品を作るために会社に泊まった。そしてコンペは見事に通り、受注に至った。同時期に2件の案件を受け持ち、やっと会社の一員になれた気がした。(しかしそのうちの1件は納品後、クライアントに逃げられたという苦い思い出も・・・)

「辞めるかもしれない」と思ったGWには会社にいた。少しでもスキルが上がるように会社でイラストの練習をしていた。誰もいない事務所。やがてpodがやってきた。サーバのトラブルがあったらしい。少しするとS、Yもやってきた。いつもみんな会社にいたような気がする。一通り仕事した後はきまってAge of Mythologyをやった。Sが異常に強かった。

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takanori 机の上に空き缶を置きっぱなしにしたり、机の周りに荷物をいっぱい置いていて注意される人。 詳しくはこちら